いらっしゃいませ!
ごはんなどに多く含まれる糖質を制限する
ダイエット法が世間的に広く認知されるように
なりましたね。
コンビニの商品や外食店のメニューにも
糖質を意識した商品が多くなっていました。
そんな中、糖質を制限しつつ、
ダイエットに付きまとう精神的苦痛をなくす
新たな食事法を発見しました。
それがロカボです。
■ロカボとは
低糖質を英訳した
「ローカーボハイドレート」をもとにした造語で、
緩やかな糖質制限食を意味します。
変わった名前ですよねぇ。
北里研究所病院の糖尿病センター長である
山田悟さんが提唱しており、
「おいしくて楽しくて健康になる」
ことがモットーの食事法です。
糖質を制限することにより、
血糖値の上昇を穏やかにし、
生活習慣病を防ぐことが目的です。
■ロカボのやり方
ロカボは以下のルールで糖質制限します。
①糖質は1食20~40グラムまで
②1日のスイーツ、間食には糖質10グラムまで
③1日の糖質摂取量を
トータル70~130グラムにする
普通の糖質制限と違うのは
極端な低糖質状態を避け、
身体への負担を減らしていることと
食べてはいけないものが少ないということです。
20~40グラムの糖質は
大体お茶碗の半分くらいです。
糖質の量さえ制限すれば
そのほかのおかずを制限する必要はありません。
カロリーも気にせず、お腹いっぱい食べて
よいのです。
■血糖値の上昇を穏やかに保つ理由
糖質をとると血液中の糖が増えます。
血液中の糖の量を血糖値といいます。
これが上昇すると身体は糖の量を減らそうと
インスリンというホルモンが分泌されます。
大量の糖質をとるとそれを打ち消そうと
大量のインスリンが分泌されます。
インスリンが過剰に分泌されると
逆に血糖が下がり過ぎてしまい、
これを上げるためにカテコラミンという
ホルモンが分泌されます。
しかし、このときに手が震えたり、
気分が悪くなったり、
無駄に焦燥感になったりします。
その上、上昇した血糖を消化するために
インスリンは血糖を脂肪に変えます。
そのため、インスリンが過剰に分泌されると
過剰に脂肪が溜まることにもなるのです。
また、インスリンは加齢とともに
分泌量が減っていきます。
糖質の摂取量を考えずに食事をしていると
血糖が下がりきらず、血糖異常となり
生活習慣病である糖尿病やガンの原因となります。
このように血糖は上がり過ぎても
下がり過ぎてもいけないため、
緩やかな糖質制限で一定に保つことが
ベストなのです。
■ロカボの効果
ではその効果はいかほどでしょう。
以下の3種類の食事法をとるグループに分かれて
その結果を比較する実験が行われました。
①油を控えてカロリーも控える
②カロリーは控えて油は食べる
③カロリーは気にせず糖質だけ控える
③はつまりロカボです。
実験の結果、以下の5点について
③が1番であることがわかりました。
・体重の減量
・血中の中性脂肪の減量
・善玉コレステロールの増量
・動脈硬化発症リスクである
高感度C反応性たんぱく質の減量
・血糖値管理指標「HbA1c」の改善
これによりロカボは
体重はもちろん、血液もきれいになり
善玉コレステロールも増える、
至れり尽くせりということが証明されたのです。
しかも、ごはんを半分にするだけです。
皆さんもまずごはんを半分にすることから
始めてみましょう。
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